〒170-0013 東京都豊島区東池袋3-11-9 三島ビル
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旭区(あさひく)は、横浜市を構成する18行政区のうちの一つである。
1950年代から横浜市中心部や京浜工業地帯への通勤者のベッドタウンとして宅地化が進み、丘陵地や農地に万騎が原・上白根・左近山・ひかりが丘・横浜若葉台団地などの大規模団地が造成され人口が激増した。1999年4月には日本最大級のよこはま動物園ズーラシアが開園した。
相模鉄道沿いの二俣川・鶴ヶ峰駅周辺地区は横浜市における主要な生活拠点(旧:副都心)に位置付けられており、2007年まで鶴ヶ峰駅南口地区において再開発事業が行われた。
区内を横断する保土ヶ谷バイパスは渋滞の名所で知られるが、2016年4月24日に上川井インターチェンジから南町田北交差点間の延伸事業が完成し(町田立体事業)が完成した事により、いくぶん渋滞は緩和された。
今後は二俣川地区で再開発が行われることになり、2010年度より中尾町の二俣川県有地に所在する県の行政機関のうち、県立がんセンターと神奈川県警察運転免許センターにおいて、県有地内での相互移転を含む大規模な改修が行われた。
二俣川駅南口でも、市道鴨居上飯田線(都市計画道路)整備及び相鉄・JR直通線開業に伴う駅ビルなどの再開発が行われている。2016年12月17日には南口交通広場の使用開始、2018年4月27日には新駅ビル「JOINUS TERRACE 二俣川」がオープンし、同年12月を以て南口駅舎のリニューアルが完了した。
旭区の郵便番号は241-XXXXであり、神奈川西郵便局が区分を担当し、横浜旭郵便局が集配を担当する。なお240は保土ヶ谷区、242は大和市であり、東から順に番号が振られている。
区の南部を相鉄本線が横断し、二俣川駅から南にいずみ野線が分岐する。同じく区南部を東海道新幹線が横断するが区内に駅は無い。区の北西から東に帷子川が貫流し、これに国道16号(旧八王子街道)が平行する。帷子川は大幅な改修工事により旭区役所および鶴ヶ峰駅近辺において流域の移動や暗渠化を併せた整備が行われている。区を北西から南東に国道16号保土ヶ谷バイパスが貫通しており、区内の主要道路と接続して旭区の大動脈となっている。中央部は北東から南西にかけて中原街道が通っており、こちらもかなりの交通量を誇る。この中原街道と保土ヶ谷バイパスが交差する地点が下川井インターチェンジであり、交通の要衝となっていあるため終日に渡って混雑している。
相鉄二俣川駅の北側には、運転免許試験場・がんセンター・公文書館など県の施設が多数集まり、二俣川駅と鶴ヶ峰駅の間の県道横浜厚木線(厚木街道)沿いには旭区役所・旭警察署・横浜旭郵便局が設置される。鶴ヶ峰駅周辺と二俣川駅周辺はこれら施設への用務客や周辺地域住民を相手にした商店街や繁華街が発達しており、とりわけ相鉄が運行する電車の全種別が停車する二俣川駅の発展ぶりは目覚ましい。これらが総合して区の中心を形成している。一方で希望ヶ丘駅や南万騎が原駅はどちらも比較的閑静な住宅街の中のこじんまりとした駅で鶴ヶ峰駅や二俣川駅ほどの活気は見られない。
従来から計画された相模鉄道の都心直通計画(神奈川東部方面線)が2019年11月30日に一部完成し、JR埼京線への乗り入れが開始された。直通線の運行開始により、中心となる二俣川駅からは従来大和駅や横浜駅を経由する必要があった新宿駅の他、一部大宮駅・川越駅まで乗り換えなしで到達可能となった。しかし直通線の本数はラッシュ時4本平常時2本と限られる事、高額に設定された運賃、湘南新宿ラインの過密ダイヤ、遅延の増加に対する懸念などの課題も多々あり、二俣川駅の再開発が進み直通計画も現実味を帯びた現在でも旭区の人口減少は食い止められていない。二俣川駅周辺など一部で地価の上昇も認められるが、川崎市・横浜市北部・海老名市・相模原市街と比較して伸び悩んでおり、旭区全体では慢性的な下落傾向が継続している。
なお瀬谷区に位置する三ツ境駅であるが、当駅の北口を出るとすぐに旭区域が迫っている。このため当駅を最寄りとする旭区民も多いほか、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院や程ヶ谷カントリー倶楽部は、いずれも旭区内に所在しながら瀬谷区に所在する当駅を最寄り駅とする。
厚木街道や八王子街道が通ることから、かつては厚木市や町田市との交流が非常に盛んであった。横浜が発展した以降はベッドタウンとして開発され、横浜都市圏の郊外部として位置づけられるようになったが、相鉄線や保土ヶ谷バイパス・大和バイパス等県西部へのアクセスが充実していることから、未だ県央県西部・多摩地域との結びつきは強い。