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茅ヶ崎市(ちがさきし)は、神奈川県の湘南地方の中部に位置する市。施行時特例市に指定されている。人口は約24.2万人。市名は中世以来の郷名による。
相模川下流域の沖積平野に位置し、高座郡の内、旧茅ヶ崎村、鶴嶺村、松林村が合併し現茅ヶ崎市の原型である茅ヶ崎町が出来る。昭和30年の小出村の合併を加えほぼ現況に至る。高座郡の郡衙が茅ヶ崎北陵高校の地域にあったと推測されるが、発掘は近年であり現在に至る歴史の流れは掴めていない。
人口は令和元年度現在で241,946人で施行時特例市の一つである。気候は温暖で太平洋に面しているため、関東地方において夏は高温になりにくく、冬は暖かい方である。そのため東京、横浜のベッドタウンとしても人気があり市制施行以来人口は一貫して増え続けて来たが、少子化の影響で令和2年をピークに減少に転ずると予測されている。繁華街は茅ケ崎駅南北周辺が主で、昼夜問わず人の往来は多く活気がある。またマリンスポーツの盛んな地域の為、海沿いにかけてサーフショップが多い。また、いわゆる湘南らしさを求める住民が多いことから、輸入物などの個人経営の雑貨屋も南側に多く見られる。夏季には市役所や銀行、ショッピングモールの職員を始めとし、アロハシャツを着用した人が多いことも特徴である。
また観光都市の側面も持っており湘南海岸の一翼を担い、夏には海水浴場としてサザンビーチちがさきがオープンし多くの海水浴客が訪れる。サーフィンやマリンスポーツをする人も一年を通して多く存在する。また市内の海岸線にはサイクリングロードが設けられ、多くの市民が烏帽子岩、江ノ島や富士山、伊豆半島、伊豆大島を眺めながらサイクリングやジョギング、散歩楽しむことが出来る。また茅ヶ崎漁港付近には釣り船もあり、投げ釣り以外にも釣り客は多い。
近年砂浜の侵食が激しいため、ヘッドランド(通称「Tバー」)と呼ばれる養浜施設が設けられ対応している。なお、Tバーはサーフィン、釣りの好スポットとなっている。海のレジャー以外にもゴルフ場が丘陵に2か所、海沿いに2か所ある。アウトドアでは平成25年に 柳島キャンプ場 がリニューアルオープンし、「茅産茅消」を謳ういわゆる地産地消型の食材が有り、また海沿いの好立地を活かし活況である。北部は相模原台地の丘陵地帯であり特別緑地保全地区の清水谷や市民の憩いの場である神奈川県立茅ケ崎里山公園を中心に里山の豊かな自然を残そうと努力している。その他市内に2か所の温泉施設がある。
一方で住宅地の人口増加に伴い第一次産業従事者の数は減り続けている。特に平野部の田園地帯はほぼ姿を消した。また隣接する藤沢市や平塚市に比べ工場の数も少ないため、市内において生産業に従事する者は多くない。海の日に関東三大奇祭である浜降祭が行われ茅ヶ崎の夏の訪れとなる。
市内の鉄道駅にJR東日本東海道線茅ケ崎駅がある。また茅ケ崎駅はJR東日本相模線の始発駅でもあり、同線北茅ケ崎駅、香川駅と市内に合計三駅存在する。核となる都市は茅ケ崎駅周辺であり行政、商業の中心地となっている。一方市内東部の住民は通勤通学に隣接する藤沢市の辻堂駅を利用する者も多い。特に辻堂駅再開発事業湘南C-Xには同駅西口を中心に茅ヶ崎市も一部財源を負担している。また湘南ライフタウン付近の住民は辻堂駅以外にも小田急江ノ島線湘南台駅の利用が便利で直通のバスも出ている。
市内の道路は幹線道路を除くと道が狭く、且つ東海道線南北の移動は概ね踏切が多いことも拍車をかけ国道134号線、新湘南バイパス湘南新道、、産業道路を除き事情は良くない。特に行政・商業の中心となる茅ケ崎駅北側直ぐを通る国道1号線を筆頭に市内各所にて渋滞が多いため、自動車での移動に手間がかかる。一方で鉄砲道の全面開通を初め少しずつではあるが行政も改善の方向に向けているが遅々として進まないのが現状である。そのため自転車利用者が多いのも特徴であるが、近年の全国的な風潮としてマナーの悪さも目立つため改善に向けて努力をしている。
相模原台地の丘陵地帯と相模川の河口に形成された砂州地帯で、市内には小出川(こいでがわ)と千ノ川が南西に流れ相模川に注いでいる。小出川流域の西久保は民話・河童徳利の舞台である。
江戸時代は東海道五十三次藤沢宿と平塚宿の間の農村地帯で、東海道中に2か所しかない左富士(道中ではいつも右に見える富士山が左手に見える)の場所として浮世絵の題材としても知られた。現在、国道1号鳥井戸橋で「南湖の左富士」のレリーフを見ることができる。
かつて柳島湊が存在したが、現在は消滅している。また藤間温泉も柳島に存在した。